受けいれる、受けとめること

入野心理教育相談室

2012年05月01日 10:37





  自分にとってうれしい楽しいことなら、あえて「受けとめる」とか「受容」とかいう話は

 出てこないと思います。  宝くじが当たった、好きな人が実は私のことを好きでいた、・・とか。

  こんな幸運に逢ったら はじめのうちは「夢みたい」と思うけれど、そのうちにうれしさがこみあげてくるでしょう?

 「受けとめる」というコトバが出てくるのは、たいがい受けとめきれないことだから・・・。

  そう思う私は ヘンクツなのでしょうか?

 受験に失敗した、失恋した、病気になった、大きな災害にあった、事故にあった。 どれもできることなら避けたい。

 地球のどこかで 大変なことが起きるのは分かっているけれど、まさか自分の身の上に降りかかってくるとは

 思わなかった。・・・ということが、おこる。


     不意打ちすぎて現実感がしない。

 だからはじめは (自分自身も)わりと落ち着いている ように見える。

 少し時間がたつと、今起きていることは何かの間違いではなく 夢でもなく やっぱり現実らしいと徐々に
 理解する。

 
 現実として考えていかないといけないと思うことから でも、まだまだ気持ちは追いつかなくて、                  
  悲しくて、悔しくて、
  心は 混乱するのではないでしょうか?

  受けとめようと思っても 受けとめきれない大きな過酷な現実。でも、日々は、時間は続く。

 なんとかしなくては。生きていかなくては・・・・と考える。


  キューブラー・ロスの5段階は、あくまでも説明をしやすく整理した形のもので、気持ちはめまぐるしく

 変わっていく。 情緒不安定になるのは、自然なこと。

  でも、この情緒不安定な気持ちを  どうしたらよいのかとも 思い悩む。


  降りかかった現実に 対処するのに精いっぱいなうえに、周囲の人のことも思いめぐらさないといけない             ようなきがする。




   そんな時は 少し 考えるのを止めて 身体を動かすこともいいことですよ。外を歩けるなら 散歩でも
  しましょうよ。

   今の季節を 感じてください。

  ちょっとした贅沢を 自分にしてください。

  それから あなたのことを 話せる人に 話してみては どうでしょうか?