the art of gaman(我慢)

入野心理教育相談室

2012年11月21日 17:12

 11月18日の日曜美術館をみました。(NHKEテレ)
「the art of gaman」という美術展。

 作品は、日用品や工芸品が主でした。
「用の美」というのでしょうか、道具でありながら、
あるものは可愛らしく、又あるものは精緻をこらしたものでした。

 作家たちは、美術作家ではなく、つまりその道のプロではなく、
太平洋戦争の時、アメリカで強制収容所に入れられた日系アメリカ人の人々です。

 日本からはるばるアメリカに渡って、苦労の末の成功も問答無用に没収され、
収容所生活。いつ終わるともわからない生活の中で、木切れや石を拾い、
材料にしたそうです。

 私は、戦争のひどさと収容所生活が大変な時間だったことを、作品が精緻であればあるほど
感じざるを得ませんでした。

 また、この放送を見ながら、「心の支え」「自分を励ます」というコトバを
思い浮かべていました。

 何か作品を作るということだけでなく、ある人にとっては「歌を歌うこと」だったり、
「音楽を聴くこと」「一番楽しかったことを思い出す」だったり。何か自分で自分を
励ますことが あると いいかもしれません。

 直接の解決ではないので、なあんだと 思う方もいらっしゃると 思いますが、
簡単に解決策が見つかることばかりではありません。

 じっくり考えるためにも、自分にぴったりな「心の支え」「自分を励ますこと」を
持っていることは いいことと思います。