the art of gaman(我慢)
11月18日の日曜美術館をみました。(NHKEテレ)
「the art of gaman」という美術展。
作品は、日用品や工芸品が主でした。
「用の美」というのでしょうか、道具でありながら、
あるものは可愛らしく、又あるものは精緻をこらしたものでした。
作家たちは、美術作家ではなく、つまりその道のプロではなく、
太平洋戦争の時、アメリカで強制収容所に入れられた日系アメリカ人の人々です。
日本からはるばるアメリカに渡って、苦労の末の成功も問答無用に没収され、
収容所生活。いつ終わるともわからない生活の中で、木切れや石を拾い、
材料にしたそうです。
私は、戦争のひどさと収容所生活が大変な時間だったことを、作品が精緻であればあるほど
感じざるを得ませんでした。
また、この放送を見ながら、「心の支え」「自分を励ます」というコトバを
思い浮かべていました。
何か作品を作るということだけでなく、ある人にとっては「歌を歌うこと」だったり、
「音楽を聴くこと」「一番楽しかったことを思い出す」だったり。何か自分で自分を
励ますことが あると いいかもしれません。
直接の解決ではないので、なあんだと 思う方もいらっしゃると 思いますが、
簡単に解決策が見つかることばかりではありません。
じっくり考えるためにも、自分にぴったりな「心の支え」「自分を励ますこと」を
持っていることは いいことと思います。