

カウンセリング、心理療法というコトバは、
あらためて説明する必要のない言葉になっていると思っていました。
実際は、どんなことをどんな人がしているのか・・・・
となるとまだまだ「?」と思う方が多いだろうし、
「たぶん、相談ということじじゃない?」くらいだとは 思いますが。
全国の小、中学校に配置されたスクールカウンセラーの存在は、
その配置前に比べて、「カウンセラー」「臨床心理士」への理解を飛躍的に伸ばしてくれました。
それでも、蛇足かも?とおもいつつ、
この場で、心理学とかカウンセリングのことを
私なりに説明できたら と考えました。
「カウンセリング」というコトバ自体は何も
心理の分野だけの言葉ではなく、
いわゆる「相談」として使われているのは
みなさんご存じでしょう。美容室で髪型を相談することや、
お化粧品売り場でもこの「カウンセリング」というコトバは見つけます。
ゆっくりお話ししたうえで、今考えられる一番の方法(もしくは商品)を探しましょう

では、心の「カウンセリング」も?
少し似ているところと、だいぶ違うところがあるようです。
まず、似ているなあ、と 思うところは、そこに困っている、
もしくは辛くてどうしてよいかわからない人とその話を聴く人がいる・・・・ことです。
少なくとも二人の人がその場にはいます。
こうして、相談に来た人の話を、本当にじっくり聴くことから始まります。
ここは、まあ、先に挙げた美容室やお化粧品のそれと 大きく変わらないと言っていいと思います。
(専門家のご意見はいろいろあるでしょうが、あまり厳密にするとややこしくなるので、少しざっくりしてます)
ただ、そこから大きく違うのは、相談を聴く人、つまりカウンセラーが
「コレコレこうしたほうが 良いですよ」というような答えを出すのは、とっても少ないということです。
自分が何に困っているのか、そしてどうしたいのか
・・・・これをはっきり見極めるのは案外難しいものです。
どうしたいのかが はっきりしてもそれが かなうわけではないのですが、まずはここがスタートです。
よく、「自分のことは自分が一番よくわかっている」 ということをききますが、
自分にも見えない部分があるように思います。
頭の中で考えていると、堂々めぐりすることが、
コトバに出して考えると思いがけず発見することもあります。
自分以外の人、第三者にことばで話す作業は、
伝えると同時に自分が自分をどこまで理解しているのか はっきりさせていくことです。