
私が学生で この仕事を目指した頃、
まだ「カウンセリング」とか「心理療法」
というコトバは耳慣れないものでした。
カウンセラーの(臨床心理学)を勉強
していると言うと、
当時は 「これから必要な仕事ですね」
と、激励の言葉を
もらったこともありますが、
「それは、仕事としてなりたつの?」
「あなたのように、まだ若い人には無理なのでは」
「もっと人生経験を積まないといけない」
など、言われることが多かったように 思います。
(さすがに、今の私に『若すぎる』と言う人は少ないと思います)
現在、「カウンセリング」というコトバを知らない人は いないでしょう。
でも、コトバとしては知っていても、実際なにをするのかとなると、
「?」という人が、ほとんどです。
「悩み」を そうだんするところ、 それはしっているけれど・・・というかんじじゃないでしょうか?
そして、わからない、知らないからいろんな風に 思われているかもしれません。
「あやしい」と思う人もいるでしょうし、
逆に、相談さえすれば 一挙に解決!と思っている人もいるでしょう。
残念ながら、カウンセリングには そのようなことはありません。
カウンセラーはあなたの悩みを聴き、あなたの思いをあなたと一緒に整理したり、
心のクセをみつけていきます。
そのなかで、もう一度元気になるための「何か」を
あなたが さがす お手伝いをします。
そのためには、「今の大変な悩み」についてはもちろん、それ以外のことも いろんなことを
お話して頂くのです。また、どうしてそうなったか、そうかんじたのかを考えていきます。
もちろん、すぐに答えが見つかるわけではありません。
じっくりと考えていくのが この場所です。
話す中で、自分をもう一度見つめていく作業です。